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スポーツの魔法使い(第三話/欠けたピースを探せ)

欠けたピースに本人は気づかない(第三話)

ジグソーパズルは、全てのピースが揃っているから
仕上げる意欲が芽生える。

スポーツのジグソーパズルだって「揃っているはず」と信じなければ
それを仕上げる意欲が失せる。

そう、誰にでも全てのピースが揃っている
欠落しているのではない。

「まだ見つからない」のだ。

天才はどんな世の中にもいて
もちろんスポーツヒーローになる天才が突然現れることがある。

天才の研究は価値があるけれど
あなたにかける魔法を決めるためには
あなたに欠けているピースを見つけなければ
どんな天才の研究だって無意味に落ちる。

欠けているピースを見つける魔法

欠けているピースを見つけるために最も簡単な魔法をご紹介しよう。
それは実に簡単だ。

欠けているピースを言い当てられると「イヤな気持ちがする」からだ。

・助言にカチンときた
・そんなこと分かってる
・気に入らない

それが君の欠けているピース。

冷静にその部分を考え直すことができれば
たった一回のアドバイスで一気にレベルアップできる
「スポーツの魔法」をかけたことと同じになる。

・・・

「走高跳びで、高く跳ぶって、どうするか教えてください」

連絡をもらえたので、次の条件を送った。

  • 腕と振り上げる脚はあらかじめ空中に向かうベクトルを持っているか
  • 踏切る足の一歩前の足のとき、ハーフパイプの底のように重心がもっとも低くなっているか
  • 助走の最後から3歩目は跳ねずに前に向かうベクトルの推進力を持っているか

すると返信が戻ってきた。

「これ本当にできるんですか?」
「言われたことないし、意味がわからない」

丁寧には書かれていたが、こういう意味だ。

そう、欠けたピースを見つけたとき不快感に襲われる。
だって、見えないものを指摘されているから。

だからこそ、そのピースを見つけたら
ちょっと不快だけど意味を真摯に考えてみる。

最後の1ピースをはめる快感が待っているから。